
2025年11月12日に、クラリベイト?アナリティクス社が発表した2025年度の高被引用論文著者リストで、本学の医学総合研究所 未来医療研究センター 分子細胞治療研究部門の落谷孝広特任教授が選出されました。これにより、2019年から7年連続の選出となりました。
このリストで選出された研究者は、過去11年間にWeb of Science Core Collectionにおいて分野別?出版年別の被引用数で上位1%に含まれる高被引用論文 (Highly Cited Papers) を複数発表しています。しかし、被引用数が唯一の選考指標ではありません。被引用数に基づき作成された確定前の候補者リストは、質的分析と専門アナリストの判断によりさらに洗練され絞り込まれます。
2025年は、特定の21研究分野とクロスフィールド(複数の分野にまたがる)の研究者6,868名が選出され、落谷特任教授はクロスフィールドで選出されました。なお、クロスフィールドで選出された国内の機関に所属している研究者は43名です。日本人の受賞者数は、2025年は全ての分野で88名の受賞でした。世界的には米国の受賞者数が最も多く全体の37.4%を占めていますが、この数値も2019年の44.1%からはかなり下落しているのに対し、今回も世界2位の中国は19.7%で、2019年の10.2%に比べると大躍進になっています。

本学医学総合研究所の落谷特任教授は、マイクロRNAやエクソソーム研究の「がん」領域で世界をリードしています。その貢献度は世界的に認知されており、<ExpertScape>、<Scholar GPS>、という独立した国際的2機関の調査において、エクソソームの研究者別ランキングで共に世界1位にランキングされました(2024年のノーベル生理学?医学賞に輝いた"マイクロRNA"の分野では、落谷特任教授は世界第9位の研究実績です)。
落谷特任教授の論文は「分子生物学」をはじめ数多くの研究分野において引用されており、複数分野で大きな影響力をもつ研究者が選ばれる「クロスフィールド」のカテゴリーにおいて選出されました。また、日本細胞外小胞学会(JSEV)の理事長を務め、エクソソームという、細胞が分泌する細胞外小胞によるがんなどの疾患メカニズムを解明し、診断や治療法開発につながる研究成果を生み出しており、落谷特任教授の論文は、基礎から臨床まで様々な研究論文に引用されています。
■Web of Scienceはこちらから>>
https://clarivate.com/highly-cited-researchers/
■東京医科大学医学総合研究所 分子細胞治療研究部門
ホームページはこちら>> http://tokyo-med-mcm.jp/
